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耐震改修工法評価・手引き等

2015年度 ご質問回答一覧

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安価な耐震改修工法講習会等に関する技術的なご質問回答

重要なご質問及び回答は各年度から抜粋し、『木造住宅低コスト耐震補強の手引き』の第5章に載せています。

平成28年3月3日(木)に開催された『安価な耐震改修工法講習会』の受講者の方より提出されたご質問について、以下のとおり回答をいたします。
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工法に関する質問等

■減災協工法について

Q.
評価表に穴あけ不可と表記のある仕様が、穴あきのQ&Aに穴をあけてもよいものがあると思うが、どう判断すればよいか。
A.
穴あけ不可の記載は紛らわしいとの意見がありましたので、次年度版からは削除します。現在、穴あけ不可が記載されているものは面材四周に釘を打てないため、原則として穴あけできません。しかし、コンセントボックス程度の穴あけは可能とし「裏桟なし仕様の区画されていない領域の穴」を穴あけルールに追加しています。
Q.
24mmの構造用合板を用いた耐力壁の仕様書は、減災協にもあるか。
A.
減災協に24mm構造用合板の仕様はありません。24mm構造用合板を用いると9mmや12mmに比べ高い耐力を有しますが、周囲の柱梁接合部や基礎の補強が必要になる可能性が高くなります。
Q.
Q&AのQ18は、A100,200番台すべてに適用できるか。
また、Q&AのQ4の5.00kN/mとP.4のカチ仕様5.12kNの違いは、合板が柱の外にあるかうちにあるかの違いか。
A.
Q&AのQ18の間柱が入れられない場合については、裏桟なし仕様を用いてください。裏桟なし仕様がない仕様に関しては、実験が行われていないため評価は認められません。また、Q&AのQ4とP.4の違いはご指摘の通りですが、P.4は実験により評価しており、Q&AのQ4は実験していないため、Q.4はより安全側に評価しております。
Q.
梁が丸太材の時、その下に梁材として100×100程度のものをつけて、それに合板をつけるという方法はどうか。接合金物は丸太材につけるとする。
A.
Q&AのQ7「梁が野物の場合の壁補強について」で説明していますが、梁と一体になるようにかさ上げ材を留め付け、金物接合部をHD等で止めつけられる場合は野物側に留め付けてください。
Q.
入隅部で片側合板を大壁で取り付け、その上から直交合板受け材を取り付けるこの工法は何ですか。
A.

入隅部を接合する場合に考えられる施工方法で片側に受け材を必要としません。Q&AのQ3に記載があるように挙動が不明確であるため、評価は不可にします。

Q.
柱30×40としたときの実験を行っていただき、評価できるものか判断していただきたい。(土カベがある際の施工時に問題あり)
A.
間柱の断面変更については、かねてから質問があったため、今後試験をして性能を評価したいと思います。
Q.
裏桟なし9mmの構造用合板の横貼りの評価シートが欲しい。現場で裏桟施工忘れがあり、構造用合板9mmであったため評価できないことがあり大変困っている。
A.
9mm横使い裏桟なしは、合板が面外にはらみだすことが懸念されており、施工手間のわりに大きな耐力が取れないと考えています。今後、要望や必要性よって優先度をつけ、試験をしていきたいと思っています。
Q.
A-213に限らず、合板2枚貼りと合板1枚貼でも耐力は同じか。
A.
1枚貼りの方が高い傾向にありますが、A-213に倣ってください。

■木造耐震診断及び耐震補強について

Q.
補強計画において、屋根を軽くする方法を選定されることがあるが、屋根と壁の仕様の組み合わせによっては、結果が変わらないケースがあるので困っているが、対策はないか。
A.
屋根・壁の仕様の組合せによる分類は、一般診断法、精算法ともに3つに分類されます。Ai分布を用いた算定法が記載されています。これを用いてください。

■その他

Q.
講習会設計資料において、土壁と合板と足し合わせているが、t=9のA-111仕様は間柱が設置できないので、A-213仕様ではないか。
A.
その通りです。
Q.
一般的ではないが、伝統木造についても補強や断熱法等何かあれば知りたい。
A.
腰壁・垂れ壁を補強する方法2の診断はあります。
Q.
講習会の設計例のM邸の補強計画図面を公開していただきたい。外壁を直す前提で数字を上げるといっていたが、診断員と補強設計者が異なるときは難しいか。また、補助金は0.3以上上げないと出ないので、考える必要あり。
A.
M邸は実施例なので公開は控えております。補強設計者として再度診断値を見直すべきとしています。補助金に関してはその他の観点です。
Q.
現地調査で、接合部やブレースの現状が見られる箇所は限られると思うが、仕上げをはがしての調査はどのくらい必要か。特に既存図面がない場合は診断が困難になると思う。
A.
既存図面がない場合は診断時調査で図面を作成する必要があります。一般診断法では、壁をはがしての調査は必要ないとされていますが、天井裏、基礎換気口から極力実状を把握してください。
Q.
三ツ割の筋交いであった箇所が壁を解体すると27or28×90であった場合に、接合部Ⅰで補強したとすると、30×90金物有と考えてよいか。
A.
木痩せによるものと思われますが、接合部を補強する際に30×90に取り換えることをお勧めします。
Q.
柱にのたがある場合及びに背割がある場合、いくつまで100×100と考えられるか。背割りは断面なしと考えるか。
A.
のた、面取りがある場合、実断面積が耐力壁試験に用いられている90×90以上であれば問題ありません。また、背割りは断面欠損としてみません。
Q.
毎回大変ためになる手引きを作成しているがこの手引きを顧客との打合せで使えるように一般向けの抜粋版のようなものは作成できないか。(顧客に配布できるとより嬉しい)
A.
検討します。

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